限界院生's diary

バイオ系専攻大学院生の日々の記録。前向きに生きたい。

結局うまくいくのは、礼儀正しい人である20201013

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結局うまくいくのは、礼儀正しい人である

 

サイフェスが終わり、燃え尽き症候群で何もやる気のしない中、積読の消費をしようと思って読んだ本。

 

読むと、ここ最近でやってしまっていたな、と思い返して反省することばかりであった。

日々の自分を見つめ直し、反省するきっかけになった。

 

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礼儀というものはなんなのか、どうしたら良いのか。

「礼儀」についてあまり知らなかったから読もうと思った。

 

著者は「礼節は人生のクオリティを高めるすばらしく効果的なツールだ」ということを伝えたくて本を執筆されたそうだ。

 

この本は

第1章 礼節ー人生の質を高める技術

第2章 礼節のルール25

第3章 人はなぜ礼節を見失うのか?

 

の3章の構成からなっている。

 

第1章 礼節ー人生の質を高める技術

 

人生は他者との触れ合いによって決まるものと考える著者は幸せになりたいなら、他者と共によく生きる方法を学ぶ必要があると説いている。

礼儀を正しくということは好き放題にせず、周りを見て、気を配るということである。その時には自制心を保っている必要がある。

 

自制心は"あとで嬉しくなるための技術"。

礼儀正しくすることは、ある面の自分らしさを押さえながら、別の面の自分を出すことである。

 

ということで第1章がなぜ、礼節を重んじつ必要があるのか、などについて書かれている。

 

第2章 礼節のルール25

 01 周囲の人に関心を向ける
   親切は関心を持つことから生まれる。

02 挨拶をして敬意と承認を伝える
   自分から会釈する習慣をもとう。

03 相手をいい人だと信じる
   相手はいい人であると想定して接するというのは、実際にそういう人として行動するよう相手を促すことにもなる

04 人の話をきちんと聞く
   人の話をきちんと聞くことができないのは、相手に意識を集中せずに、自分の欲求雨だけに意識が向いているから。
   自分の口は閉じ、短く相槌を打ち、質問で会話を引き出す。

05 排他的にならない
   排他的にならないために心がけたい13のこと
   ①気が合わないと思っている人の良い点を、改めて評価してみる
   ②あまり好きではない人に話しかけ、意見に耳を傾けてみる
   ③興味のない人に、あえて声をかけたり、短時間でも接してみる
   ④数人がいる場では、特定の人だけに話しかけたりしない
   ⑤大勢が集まる場では、全員が楽しめる話題を選ぶ。会話の輪に入れない人がいたら、その人の関心ごとに会話を誘導する。
   ⑥会話に新しい人が加わってきたら、これまでの話を要約して伝える
   ⑦リーダーを務める時には、チームの全員から意見を聞く
   ⑧同僚とランチを一緒に食べる時には、近くの人にも声をかける
   ⑨一部の人にしかわからないような言い回しを使わない
   ⑩近所に引っ越してきた人がいたら、「ようこそ」と挨拶をする
   11義理の家族ができたら「家族になってくれて嬉しい」と伝える
   12転職してきた人には、新しい職場環境を理解し、早く慣れることができるように、時間を作って手伝う
   13異文化にもオープンな姿勢で配慮を示し、関心を示す

06  親切な話し方をする
   丁寧で親切な言葉は、心のバランスと信頼を守る傘になる
   笑顔は、自分に自信があり、落ち着いて心を開こうとしている姿勢を示す

07  そこにいない人の悪口を言わない
   常に他人に対して中立の立場で接していれば、人は心を開くようになる

08 褒め言葉を贈る。そして受け入れる
   他人を褒めることができるようになれば、自分を無力に感じる気持ちは逆に減っていく。賛辞を素直に受け入れないのは、贈り物が気に入らなかったと言って突き返すのと同じようなもの。

   他人を褒めるときの注意点
   ・本心から出ないなら、やたらとほめない
   ・わかっているはずだと決め付けて、褒め言葉を控えない
   ・上から目線にならない
   ・急いでほめ返そうとしない
   ・できる限り具体的に褒める
   ・人に注目するー褒めるに値すること(=結果)が出るのを待つのではなく、その人のどんな行動が評価されるべきかに注目する
   ・小さなことで褒められることを探す

09 NOの気持ちを察し、尊重する

10 人の意見を尊重する
   他人の意見に反対する時にはきちんとした指針を持つべき。
   ・相手の意見の核の部分は絶対に反対しない
   ・賛成できない場合でも、相手の主張は不当なものではないと認める
   ・賛成できないのは自分の勉強不足かもしれない、という言い方にする
   ・視点が異なっているせいにする

11 身だしなみと仕草に気を配る
   自分を大切にすることは、他人を大切にしている証拠にもなる
  ・自分の口、耳、鼻などをやたらに触らない
  ・物を食べている時は口を閉じる
  ・鼻をすする、鳴らすなど、鼻から音を立てない
  ・ガスが出そうになったら、急いでトイレへ。帰りは手を洗うこと。
  ・唾を飛ばさないープレゼンなど、長時間喋る時はハンカチで時折口元をそっと服
  ・身体を掻かない
   礼節を守るためには、自分の基準ではなく、他人の基準で判断しなくてはならない

12 人と協調する

13 静けさを大切にする

14 人の時間を尊重する
  自分の時間は惜しみなく与える

15 人の空間を尊重する
   「他人が読んでいるもの、書いているものが見える位置に近づかないこと。また、人が手紙を書いている時は、その近くを見ないこと」

16 真摯に謝罪する

17 自尊心を持って自己主張する
   自己主張することは、礼節の基本である「他者への敬意」と矛盾することにはならない。他人にNOというのではなく、自分に対してYESということ、と捉える。
   自己主張する強さを持てば、気分もスッキリするし、人間関係の質も向上する

18 個人的なことを質問しない
  プライバシーを探る質問は、他人を居心地悪くさせ、恥ずかしさと、時には怒りを感じさせる。プライバシー領域を脅かされたなら、異議を唱えるのは人の権利。
   プライベートな質問でもしないと会話を続ける方法が見つからないのは会話テクニックに欠けている。会話上手な人は、相手が自発的に言った情報を最大限に活用する。
犬のブリーダーであればブリーディング業界の課題、尼僧だった女性なら、宗教的生活の魅力に尋ねる、など。

19 最高のおもてなしをする

20 配慮のできる客になる

21 お願いするのは、もう一度考えてから

22 無駄な不満を言わない
   問題に意識を集中させていると、人生を悲観的に捉える心の持ち方が固まってしまう。問題解決の方へ焦点を移そう。
   「グチ撲滅プロジェクト」:1ヶ月間、自分の発言をよく観察して、愚痴を言いたい気持ちが出てきたら、意識してストップする。

23 前向きに批判し、受け入れる

24 環境に配慮し、動物に優しくする

25 人のせいにしない

 


第3章 人はなぜ礼節を見失うのか

近年、街の中で礼節を失った場面をたびたび目にする。


お店で店員さんに失礼な態度を取る客や、電車等の公共交通機関の中でマナーの悪い乗客である。

この章に書いてある中で大変納得したのが「都市生活の無名性が人間関係を不安定にする」ということである。

現代の都市では無名性が強くなっている。
他人の目があまりない、届かないのである。
お互いに無関心なためである。
   
この本はアメリカ人の著書によって書かれている。
日本独特の礼儀について知りたいと思ったので、日本人が著者の礼節についての本を読みたいと感じた。

それから、ついついプライベートな質問をしてしまうことが今まで多々あったので、それが失礼であるということを自覚し、これからは気をつけたい。